ブログ|和歌山市で歯科をお探しの方は川﨑歯科クリニックまで

073-431-5510

土曜診療:9:00~13:00 14:00~18:00
休診日:木曜・日曜・祝日

診療時間 日・祝
9:30~13:00 ● ● ● ● ★
14:30~19:00 ● ● ● ● ★
  • 電話
  • メニュー

ブログBlog

ブログ

歯磨きは食後30分以内か?以降か?

2019.03.12(火)

歯磨きは食後30分以内か?以降か?歯磨きのタイミングは?

川﨑歯科クリニック 川﨑です

最近、テレビやネット内で「食後30分以内に歯磨きをすると歯を傷つけてしまう」という

情報見た事があるので調べてみました。

これは、食事後お口の中が酸性に傾き、その状態で歯磨きをすると歯が削れてしまうというもの。それを防ぐには唾液の力で口腔内の酸性を中和させるため食後30分経ってから歯を磨きましょうというお話しです。

 内容としてはあってはいるんですが、もともとあった論文を過剰に表現してしまってこういうお話しが出てきました。論文では対象になった人は酸蝕症の人。すでに歯が溶けている状態の人は削れやすい状態になっているので当然、食べた後はさらに歯が溶けやすい状態になっているという事です。

それを健康な歯の人たちもひっくるめてテレビやネットで言い始めてしまったようです。

情報が錯綜していますので、ご注意ください。

日本小児歯科学会が見解を発表しています。

「人のロの中では、食べた後に口の中が酸性になったとしても、唾液には酸を中和する働きがあり、酸性飲料の頻繁な摂取がない限りすぐには歯が溶けないように防御機能が働いている。つまり、日本の一般的な食事では食後すぐの歯磨きにより歯が溶けることはありえない。反対に食後に歯磨きをしないままでいると、すぐに歯垢中の細菌によって糖分が分解され、産生された酸によって歯が溶けはじめる。」とのこと

結果として、食後は早めに歯磨きをして、歯垢とその中の細菌を取り除くことが重要だということです。

現在、食後の歯磨き開始時間に関しての弊害は少なく、その事よりも1日2〜3回しっかりと歯ブラシと糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシ等を併用しながら、プラークコントロールすることが大切かと思います。